信州百名山の想い出(壱ノ章)

百の山に百の楽しみがある、とは深田久弥氏の名文句であるが、私にとっても信州百名山の頂きにはその時々
の想い出がある。登頂時の時代背景、一緒に登った仲間、楽しかった事、苦しかった事、人との出会い等々。
自分の登山史とも重なるので完登まで一桁になったのを機に整理してみた。
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  1.戸隠山
    高校入学と同時に中学時代から好きだった籠球班に入るが、いかんせん身長が伸びない(泣)
    ならば大好きなスキーかな?と思い、たまたま同じクラスに戸隠出身のG君・地元八幡在住で
    如何にもゴーグル焼け然としたH君がいて、何となく三人でスキー山岳班に入る 。その山岳班
    初合宿が越水原に幕営しての戸隠表山縦走だった。社会人になって二年目に社員の親睦を兼ね
    越水ヶ原でキャンプし表山を縦走。写真はその時のもの。直近は松秋夫妻の信州百名山ガイド
    でお相伴登頂。

  2.高妻山
    高一初合宿の翌日にテン場から牧場を越え高妻山往復。
    写真のメンバー・・顧問の××先生、三年生の小津・菊池・××、二年生の宮坂・古川・堰免
    (××は名前失念) 同級生の極意・平林と。
    その後、残雪期に一年後輩の清水(故人)と登頂。以来、永いことピークを踏んでいなかったが
    2010年 8月29日、弥勒新道から三度目の登頂なる♪

  3.西岳
    やはり高校一年時、同級生に写真班のS君が居て地元出身G君との三人で、前夜百間長屋でビ
    バークし八方睨から縦走、P1尾根を降りる。同じく三年の時に顧問の先生二人や後輩部員と
    八方睨からピストン。写真はその時のものだが、また眼をつぶっている(笑)後年、会社の
    ワンゲル仲間4人で同じく八方睨〜西岳〜P1尾根と日帰り。そして松秋夫妻の信州百名山
    達成山行で平成22年10月P1尾根〜八方睨を久し振りに縦走。

  4.飯綱山
    虫倉山に次いで登頂回数が多い山かも?
    会社のワンゲルや新人教育の一環で登ったり、まだ幼稚園の息子を連れて行ったり・・と。
    そんな中でも瑪瑙山側から初めて山スキーで登った時は、この山の全く違う側面を見た思いで
    新鮮だった。岐阜軍団をお迎えして総勢20名の山スキー!なんて事もあった。

  5.黒姫山
    初登頂は会社のワンゲル部員7〜8名と黒姫スキー場から北登山道利用で。
    鉢底の湿原でノンビリし過ぎて山頂に立ち表登山道を降っていると秋の日の釣瓶落としに合い
    杉林の登山道は真っ暗。誰もライトを持っておらず、新聞紙に火を付けて松明代わりに下った
    という、苦い思い出がある。
    その後、山スキーで数回行っているがピークを踏んだのは一度きり(^-^;

  6.荒倉山
    地理的に虫倉山から最も近い信州百名山だが、その近さ故にか頂を踏んだのは71座目と遅い。
    麓のキャンプ場へは小学校のキャンプで行っている筈だが、殆ど記憶にない(苦笑)
    鬼女紅葉伝説の割には登山道整備に遅れを感じたのは自分だけか?

  7.虫倉山
    ホームグラウンドだけに季節を問わず登っている。登山道も6コースあり変化に富む。
    初登頂は中学三年の秋、卒業前の記念に・・と児林(故人)・松本・下条の仲良し四人組で。
    当時は麓から歩いたなぁ〜。写真はその時のものだが、何故か眼をつぶってしまっている。
    元旦初日の出と開山祭記念山行での山頂は定例化し、他にも山村留学の小学生ガイドや友人を
    案内しての山行など年に4〜5回の頻度か。リンクは会創立40周年記念山行を♪

  8.雨飾山
    百名山ハンター?ではないが、名前に惹かれ一度は登ってみたい・・と2001年に初登頂。
    この年は残雪が多く荒菅沢はしっかり埋まっていた。生憎のガスで山頂展望が得られず。
    いつかリベンジしたいと思い、山頂付近の汚染調査で再訪問。藪には結構ティッシュが残る。
    百名山ブームの功罪を感じつつ、晴れ間の拡がる日本海を眺められた。

  9.天狗原山
    お花のマクロ撮影に嵌り出した頃、雪解けの時期が良いと知り訪問。
    2,000mを少し超えるだけの山だが、亜高山〜高山の花が一斉に咲き期待以上の山行となった。
    花に足を引っ張られ始めた記念すべき?山と云える(爆)

 10.大渚山
    信州百名山には地域柄、山スキーのツァー対象となっている山も幾つかある。
    ここも山スキーのクラシックルート代表格。グリーンシーズンだと駐車地点から小一時間で登
    れてしまうので、当時たまたま嵌り出したクロカン板で敢えて挑戦。山田旅館裏から登り始め
    湯峠を経て最後はツボ足で東峰へ。滑りは散々だったが達成感のあるツァーだった。

 11.堂津岳
    水芭蕉で有名な鬼無里奥裾花に聳え、小谷の奉納温泉側集落からしか見えない秘境の山。
    昭和30年代に長鉄クラブが乙見山峠までのルートを切り開いたが、繁殖力旺盛なネマガリに
    維持管理が難しく敢えなく埋没。従って残雪期しか辿り着けない山でもある。
    どうせ雪があるならば・・と、稜線近くまでフリートレックで上がり後はツボ足。ブナの雪稜
    漫歩と素晴らしい山頂展望を満喫。滑りは散々だったが(笑)いつか再訪したいと思っていた
    が、2010年5月みいさん夫妻のガイド役で実現。

 12.東山
    堂津岳同様奥裾花園からのアプローチ。中西山までの登山道が整備され、その先も何とか維持
    されてる。但しネマガリの勢いが優り殆ど藪漕ぎ状態の覚悟と、ある程度のルート見極め力が
    必要。訪問は錦秋の時期を狙い見事な紅葉と静かな山旅を堪能したが、Tシャツだったので腕
    には擦り傷の勲章を貰う。前衛の1840m峰を従えた山容は風格を感じた。

 13.聖山
    信州百名山の中にはスキー場トップから手軽に登れる山が幾つかある。ここもその一つで中腹
    にある聖パノラマスキー場ボトムからシール登行。北アルプスの展望が素晴らしい筈だが生憎
    その方面は雲が掛かる。それ以外、善光寺平や北信五岳・浅間山方面は全て見通せた。間近に
    見える塩田方面の山々が墨絵の様で印象的。滑りはピステンの掛からない端を楽しむ♪

 14.冠着山
    高校時代、麓の旧戸倉町に下宿していた関係で山岳班に入った頃はトレーニング代わりに何度
    か登る。下宿先の一角が理容所に改装、その借主伊那出身の樋口さんと登った昔が懐かしい。
    当時のボコ抱岩は単なる岩であって、クライミングやボルダリングの名所になるとは!
    写真は戸隠出身のG意君らと聖湖天幕訓練時に。高校以来登ってなかったが2010年11月久々に
    山頂訪問する。

 15.子檀嶺岳
    塩田平の北西に聳える鋭鋒で、上信越道東部湯の丸辺りから上田に向かい走っていると嫌でも
    目に付き登行欲をそそられる。実際に登ってみると急な斜面は僅かで登りやすい里山だった。
    麓の大法寺には国宝三重の塔があり、山行の記憶より塔見物の方が印象に残る(笑)
    初登頂は太郎山とのセット山行。

 16.独鈷山
    信州百名山ハンター・ヒロちゃんに誘われての山行。仕事の関係で知会ったM田嬢が某山岳会
    所属で、山行機会があれば一緒に・・と言われていたので同行願う。下山口に車をデポして萌
    える若葉の山を周回。野郎二人と付き合って楽しい山行にしてくれたM田嬢に感謝×2!
    神輿担ぎが大好きと話していたが、今も元気で担いでるかな?野平の里や隠れ温泉も想い出。

 17.美ヶ原
    子供らが小さい頃、家族でドライブに行き山本小屋から散策しながら王ヶ頭まで。
    当時は山に登る感覚が無いのを覚えている。写真を撮りながら改めてじっくり歩いてみたい。
     →この思いは2008.11.2新しいオモチャでの撮影ハイクで実現。

 18.鉢伏山
    その山に登って楽しい"旬"があるとすれば、ここは間違いなくレンゲツツジの季節だろう。
    高ボッチ経由で山頂近くまで車で行けるが、登行の満足感を得る為に敢えて扉温泉から入山。
    カラマツ林を抜ける辺からポツポツ現れたツツジは、台地手前でピンクの絨毯となり展開!!
    観光客で賑わう山頂から二ツ山方面へ足を延ばしウグイスの声をBGMに長閑な時を過ごす。

 19.霧ケ峰
    直ぐ近くをビーナスラインが走り、山頂まで僅かな時間で着いてしまう。信百の中には幾つか
    そんな山もある。霧ヶ峰の最高峰車山もそんな一つだ。山頂は踏まなかったものの想い出の頁
    としてクロカンツァーをリンクした。まだ本格的な山スキーを始める前でウロコ細板だったが
    スキーを履いたまま登行した記念すべき山行と云える。あの時の同行者T君とM本嬢、今は没
    交渉だが、やはり懐かしい面々。

 20.八ヶ岳(赤岳)
    初登頂は高校時代のソロ山行。稲子湯から入山し、しらびそ小屋〜夏沢峠〜硫黄岳〜横岳〜
    赤岳と縦走し県界尾根を清里へ降る。今考えるとマイカーの無い高校時代、バスと汽車で良く
    行ったもんだ(笑)爾来登る機会は無かったが信百狙いのヒロちゃん、この年に山を通じ旧交
    なったK市さんと紅葉の八を楽しもうと、美濃戸から入り地蔵尾根を上り文三郎を下る周回。
    結局この年はK市さんと三度の山行、またこの辺りから信州百名山完登を意識し始める♪

 21.蓼科山
    実家の敷地にログハウスを建て、年老いた両親に住んでもらうようになったのは1998年初冬。
    その春に長野冬季オリンピックが開催された年だった。ログ建築を機に村のイベントにも積極
    的に関わるようになり、その一環で登ってなかった蓼科山への村民登山に参加。引率の中条山
    岳会(当時は未加入だった)スタッフは勿論、狭い村だから一行の殆どが顔見知り。そんな中に
    何と中学卒業以来の懐かしい姿が!山頂直下独特の縞枯れ模様と共に蓼科初登頂の想い出。

 22.天狗岳
    当時の高校山岳班は県高体連のお達しで雪山と岩登りは禁止。大学も5月連休明けに富士山へ
    雪上訓練を兼ね登ったのみ。その後途中退部のため本格的な雪山は未経験。山スキーをやり出
    してからは一度位雪山をと思い、冬山入門コースのこの山を選択。渋ノ湯からしっかりトレー
    スのついた雪道を黒百合平へ。その先は訓練も兼ねアイゼン装着。晴天狙いが功を奏し紺碧の
    空の下、北八の雪山を楽しむ。岩場でツァッケを引っ掛け転倒の教訓も(苦笑)

 23.横岳
    ここも山頂近くまでロープウェイが延び、手軽に登れてしまう。以前、ロープウェイ終点から
    縞枯山・茶臼山の麓を麦草峠折り返しでクロカンスキーで周回したが、当時は信州百名山への
    関心が無く見向きもしなかった。登りはロープウェイ利用でも、流石に下りは駅舎まで歩く。
    お手軽山行だけに車山とのセットで実施。

 24.斑尾山
    北信五岳の一角を成し上部までリフトが架かるのでいつでも登れると思いつつ、登頂は最近。
    そんな条件だからやはり山スキー狙いでの出撃。計画では万坂峠からの稜線を辿る予定だった
    が雪が無く、営業終了のゲレンデを詰める。丁度入手したてのウロコ板の初陣を兼ね、意外に
    もあっさりと山頂へ。この時期にスキーで登る物好きも居なく貸し切りで楽しめた♪

 25.鍋倉山
    初登頂は2001年4月。以来スノーシューやクロカンスキー、山スキーで毎年通っている(笑)
    森姫・森太郎に代表されるブナ林、積雪の豊富さなどそれだけの魅力を備えているのかも。
    そう言えば雪のある時期にしか行っていない。リンクは山頂でB島さんと会い、二つの巨木と
    初めて対面した二回目の登頂時とした。


初版:2007年 9月 7日 虫倉山荘管理人